1991年、水環境会議熊本、熊本県、建築士会の一部から「水を守るため森の整備が必要だし、そのために間伐が必要だが、伐っても材の使い道が少ない。是非合板に活用できないか?」との依頼。
当時は杉の購入価格が現在の倍近くし、設備も南洋材の大径丸太用で、杉は剥くのもむずかしく、乾燥もむずかしかった。
新聞等で杉の取り組みが伝わったため、日本各地から問い合わせがあり、杉12mm合板を作ったが、それでも品質の割には値段も高く、売れにくかった。
阪神淡路大震災後、強い家造りのため「ネダノン」が研究され、杉の弱さを厚さでカバーし、かつ軽さが売り物となる。さらに小径木用の機械や技術の開発も進む。
環境問題や地元産材の消費運動で関心が高まる。特に耐震性3倍の「ネダノン」への支持が広がる。
柔らかな材質のため、土足等のフローリングに不向きだったが、圧密杉とする事で、活用が広がる。 さらに、巾はぎ板とくっつけ、化粧用とした「杉家族」も販売開始。 単板一枚ごとの強度を測定するメトリガードも導入。
1)杉の集荷体制 ―現在は山元との信頼関係も構築。
2)輸入材との価格差
3)強度が低い―合板の厚手化で対応
2002年は600m3/月弱の消費だったものが、2005年6月 現在、4000m3/月強まできたが、将来は、もっと活用していきたい。そのためにはバークの処理等の解決も必要。
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